月のもり

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BLOG

2021年7月16日

トンボの羽化

昨日、正美さんと
「トンボが減ったよね。ありとあらゆる小動物が減ったよね。」
って話をしていて、
「天候のせいもあるだろうけど、農薬だろうな〜。」
って。
お米を出荷している方達の田んぼには
1回投与すると時間差でマイクロプラスチックが劣化して
追肥ができる肥料を入れているから、
隅っこにプラスチックがいっぱい集まっている。
そんな田んぼでは、命の営みも減るってもんだよね。

今朝は田んぼの至る所で、トンボが羽化していた。
そして今日、梅雨明け宣言。
トンボは知ってたんだね。



トンボは虫を食べてくれる、お百姓の見方です。
大切な仲間です。
今日の夕方には、早速空を気持ちよさそうに飛んでいました。
これから寒くなるまで、宜しくね。

今日も朝食は11時近くになってしまった。
朝一番に田んぼの草取りに行き、
羽化したトンボに見惚れることから始まって、
カシス畑の草刈りやオタマジャクシ池の草取りなど
あれこれやっているうちに、こんな時間。
私が作った野菜を、こんな料理で食べました、
というご連絡をいただきます。
昨日はインゲンを素揚げにして、塩と胡椒を振って食べました、
と。
これ、食べたことない。
天ぷらは常なんですけどね、素揚げか〜。
すると、試食が始まるわけで、
遅い朝食は結構豪華な内容になる。



汗をかいた後なので、頂き物の塩分20%の梅干しが滲みます。



そして、今、一番美味しいと思っているのがこれ。



ウチのお米の糠で仕込んだ、きゅうりのぬか漬け。
こんなに美味しくて、どうしよう。

雨はそんなに降らないけど、曇ってばかりで
湿度は90%超え。
一部の野菜に病気が出てきました。
成長はちょっと遅れ気味。
予定より野菜の発送が進んでおりません。
誠に申し訳ありません。
もう少しお待ちください。

お野菜の顔色を伺いつつですが、
そろそろ、発送作業を始めたいと思います。
<月のもり>の野菜は
ネットサイトの<ポケットマルシェ>か
ふるさと納税を扱うサイト<ふるさとチョイス>から
辰野町を御入力いただくとお買い求め頂けます。
<ふるさとチョイス>は既に閲覧できますが
<ポケットマルシェ>は近日公開になります。
既にご予約くださっている皆様、
もう少しだけお待ちください。
事前にご連絡の上、近々発送致します。

標高900メートルで
天の川と鶏が走り回るのを見て育った野菜たちは
農薬も化学肥料も使用しておりません。
どうぞよろしくお願いいたします。

2021年7月5日

ビジネスパートナー

昨日は雨が降ったり、止んだり。
やっと梅雨らしくなりました。
野菜達が待ちわびた梅雨らしい雨。
そして草達はパワー全開。
草との戦いです。
そんな今、この子達の存在が大きい。





草は食べないけど、
草を抜いた時に出てくる虫とミミズが目的で
「早く、早く!」と
私の作業を煽ってくれる。
本当に休ませてくれない(笑)。
食べてくれる虫と、食べない虫がいることが判明。
一番食べて欲しい、<ウリハムシモドキ>は食べないことがわかって
ちょっとショック。
でも、小さいカメムシは食べるし、
黄金虫の仲間は食べてくれて
アリはかなり大好き。
アリの巣を見つけたら、拡幅して食べ進む。
やっぱり1番の大好物はミミズ。
夜盗虫や芋虫系も大好きで
喉越しがツルッとした物がお好みかい?
市販の餌を一切与えず、
どんどんたくましく育っています。

2021年7月4日

田んぼの草取り

昨日の土曜日、今年2回目の除草機押しをしました。
例年でしたら、6月に入ると同時に
毎朝1時間から2時間、
手押しの除草機を押したり、草を抜く作業をするのですが
今年は6月に
田んぼオーナーさんと1回除草機を押しただけで
何もせず7月を迎えました。
今まで5年間、オーナーさん達と草を取り続けた効果なのか
お世話になっている正美さんの代掻きのテクニックのおかげなのか…..。
でも、明日からは毎日草取りをしようと思う。
それは、草を取るのが目的と言うより
集まって来ている命の営みを見たいから。



今年は見ない、と心配していた<こおい虫>が沢山いた。
オタマジャクシはカエルになった子もいっぱいいた。
トンボは産卵してくれる模様。
様々な命と一緒に育つお米。
こういうお米を食べ続けたい。

この田んぼは100年後も誰かが無農薬でお米を育ててくれますように。
今やっていることが誰かに引き続き、
命の営みも続くことを心から願って草取りをしました。

2021年5月23日

ヒヨコが来た!

4年前から、鶏を飼いたい、卵をやりたいと言い続けて来ました。
ちょっと時間がかかったけど、
沢山の方のお世話になって
やっとヒヨコが届きました。



10年くらい前までは、いつも鶏がいたのです。
最後の子が死んでから時間が空いた1番の理由は餌。
一般的な市販の餌は、
遺伝子組み換えのトウモロコシが主体。
これはもうあげたく無い。
こだわりの餌をあげている生産者さんは沢山いらっしゃるけど
どうするのが一番いいのか、
ずっと考えて来ました。
出した答えをやっと形にすることができました。
<岡崎おうはん>の5羽が卵を産み始めるのはもう少し先の話なので
もう少しお待ち下さいね。
これから沢山コミュニケーションをとって、
終生、「鶏に生まれて良かった」と思えるパートナーでありたいと思います。

2021年5月12日

カエルの池

私の住む集落は、2年間田んぼが1枚も無かった。
その間、カエルは繁殖の場を失い
雨が降るとアスファルトに出来た水溜りに産卵することさえあった。
当然、こんな一瞬の水溜りでは
カエルにまで成長することは出来ない。
見るに見かねて、私の借りている1枚の畑は
水が沸いているので、
そこに運び込んだけど
無事にオタマジャクシになれたのか、
確かめようが無かった。

去年の畑は虫の被害が酷かった。
種を撒いても、撒いても、
葉っぱを食べ尽くされてしまった野菜がいくつもあった。
20年前の農地には
カエルやカマキリ、肉食性の蜂が至る所にいたのに
最近はどれもほとんど見ることが無くなってしまったのも
原因の一つだろう。
虫が増えたのではなく、食物連鎖が狂ってしまったのでは…..。
そう、カエルを見なくなったから、蛇も見なくなった。
農薬を使わない農業を営む者として、
これは何とかしなければ。

2年耕作されていなかった、元田んぼをこの春からお借りした。
田んぼだったから、水を引くことが出来る。
カエルに帰って来て貰わなくちゃ。



トラクターで土を起こしてもらい、
代掻きをしてもらい、水を入れた。
早速カエルは産卵してくれた。





すると、今朝は様々な鳥もやって来て、
蛇もやって来ていた。





様々な生き物の命の営みが
わずか数日で
見える形で廻り始めた!
なんて嬉しい。
ここ数年、夜になるとリビングの窓ガラスに
雨蛙がへばりついて、
集まって来た虫を食べる光景を見ていないが
今年は見れるといいな〜。

20年前の源上(住んでいる集落の名前)を取り戻したい。
本気で誰かがバカにならないと
一見見渡す限りの自然豊かな光景も
自然破壊に歯止めが効かない。
宿の仕事を縮小してでも
私はかつての自然を取り戻したい。

さて、次の取り組みは鶏ですよ。

<月のもり>は旅館と一般食堂、仕出し屋の許可を取得し
営業しておりますが、これらの更新が近々あります。
6日に保健所の方が現場の確認にいらっしゃるので、
今日、明日は大掃除をするために
甥っ子の入学祝いの集まりをキャンセルしたのだ。
なのに起きたら
まだ雨が降っていないのを良いことに
半日、畑で作業をしてしまった。
更に今、こうやって現実逃避でPCに向かっている。
甥っ子と妹に懺悔しなくちゃ…..。

<月のもり>のキッチンは、最悪なことに
扉の付いている棚が一つもなく、
全てステンレスのラックなので、
ラックの上に乗っているものや
窓辺にぶら下がっている小鍋やカップ、レードル等を
全て、客間に移動させたければならない。
つまり
キッチンにある、ほとんどのものを大移動させるのである。
以前、意味がわからん、と憤慨していたら、
東京の高級ホテルの厨房でも
同じことが行われていて
使っていない客室に全部運び込むと聞いて
少し、許せる気になったのだが
やらねばならないことが大変な作業であることに
変わりはない。

毎年の確定申告にしろ、
数年毎の食品営業許可の継続にしろ
仕事をするって言うのはホント、
避けて通れない面倒が付き纏う。
それでも、
どちらもリセットの機会になっているので
世の中に無駄なことはないと
捉えるようにしよう。

写真は畑のハウスに植えた長ネギとカマキリの卵。



一度は姿を全く見なくなってしまったカマキリですが、
ここ数年、少しずつ戻ってきてくれました。
以前のように、カマキリがいて当たり前になる日を夢見ている。

さぁ、現実に戻って、キッチンに入ろう。

2021年4月2日

農業、開始

もう昨日になっちゃったけど、
4月1日は毎年、農業を本格的に始める日。
今日はジャガイモの畝を作って、
植える作業を始めました。





原木栽培の椎茸も大きくなり始めました。



気温が高すぎる3月が終わり、
今度の週末以降は
例年の気温に戻ると天気予報が言う。
異常気象が当たり前になってしまって、
この先の展開がわかならいけど
どんどん作るよ。

太陽の下で働くのは本当に気持ち良いし、楽しい。
農業と出会えて良かった。

3月になりました。
皆様にご報告があります。
月のもりは3月末をもって
宿泊業を大幅に縮小いたします。

1998年8月、東京から長野県へ移住し
農家民宿、自給自足、オーガニックビレッジ、
そんなキーワードを抱いて、
自分の夢を叶えられる土地を探し、
2002年10月に
月のもりは今の辰野町川島地区の源上耕地で
小さな一歩を踏み出しました。
長野に移住してからは
何処の馬の骨ともわからぬ私の夢を叶えるために
多くの方々に助けて頂き、
宿泊業を始めてからは
都会に住むお客様までも巻き込ませて頂いて
夢を形にしてきたつもりですが
ここ2年の異常気象は
想像を絶するものがあります。
私自身、
移住から20年以上経ち
それだけ年をとった訳で
動き続ける体力と気力が
どんどん衰えて行くこともあり
去年1年はランチをお休みさせて頂きましたが
それだけではとても時間が足りず
宿泊業は以前から私を支えて来て下さった
リピーターさん達と
その方々からご紹介いただいたお客様だけに留め
農作業の時間を大幅に増やして行くことにいたしました。

皆様にお伝えしたいことは沢山あるのですが、
電磁波過敏症の私には
これ以上の長文を書くのは難しいので
農繁期までの間に
何回かに分けお話させて頂きたいと思っております。

どうか今後とも月のもりを宜しくお願いいたします。

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