月のもり

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BLOG

2013年2月28日

春の気配

今日で2月が終わります。
明日から3月。
今日は春の気配が至る所から感じられる一日でした。

日没が遅くなって来て、夕方の6時になってもまだ明るくて、嬉しく思っていたのですが、
日の出が早くなってきましたね。
6時前から明るい!
私はそれだけで嬉しくなってしまいます。
6時になったらいそいそと軽トラのエンジンをかけ、
1体25キロ塩カル(融雪剤)を荷台に乗せ、散布がはかどります♪

昨日も昼間は気温が上昇し、屋根の雪がスゴい勢いで落ち
大工さんが歩くのに邪魔になるから
せっせとスコップでどけなければならなかったのですが、
今日はもう屋根に雪もありません。
屋根に雪が無いのは、一体いつ以来だろう。
そんなことさえ嬉しい!!

嬉しいからウッドデッキに残っていた雪を落とし、
場所を作ってキビの脱穀をしました。
南風に吹かれながら、太陽に当たって、
何とも気持ちいい!





見上げれば雲一つない青空。



キビの脱穀も、リビングで行うよりはかどる、はかどる。
ちょっと大きめの音で流すラジオも、
今日の青空を意識した選曲で、良い感じ。

明日から3月。
もう春。
たったそれだけのことが、嬉しくてたまらない。
「あんな奥に住んでいて、寂しいでしょ〜!?」
って時々言われるけど、
ちっともそんなことないよ、って声を大にして言いたくなる
一日でした。

2013年2月26日

お風呂の工事

先週の金曜日からお風呂の工事が始まりました。
寒い時期でおまけに雪も多くて大工さんを始め、
工事に携わって下さる方には申し訳ないのですが、
農家民宿は開店休業状態だから、今が丁度良いタイミング。

我が家のお風呂は木のお風呂。
薪で炊いたお湯を入れて入ります。
木の浴槽の保温力はスゴくて、
追い炊き機能が無くても大丈夫。
私はもう感じないのですが、
お客様は
「木の香りが良かったです。」
と、10年経った今でも言って下さいます。

2年ほど前、浴槽の木が朽ちて来たので、
浴槽を作って下さった職人さんに状況を見にいらしていただきました。
お風呂はまだ漏れていないなら、もうしばらく使えると言って下さり、
その場で見積もりの金額や3日あれば制作できるできることを教えて下さいました。
そして昨年の夏、とうとう漏れ始め、作り直すことを検討しなければならなくなりました。
ところが、職人さんと連絡が取れないのです。
気がつけばHPも消去されています。
え!?
何があったの!?

それから探偵のような気分で情報を探していたら、
職人さんが7月に突然お亡くなりになられたことがわかりました。
そしてお弟子さんのような存在の方がいらっしゃることがわかり、
その方に連絡をし、お願いする事になりました。
なんせ風呂桶職人さんは、今では希少な存在。
日本中から引っ張りだこ。
お忙しい中、我が家まで足を運んで下さったのは師走の頃になっていました。

金曜日はまず朽ちた壁板をはがし、浴槽を運び出して下さいました。
壁板はボイラーで燃やし、我が家のお湯を作る燃料にリサイクル。
浴槽を運び出す為に持ち上げた途端、
上下二つに分かれてしまいました。
「もう、本当に限界を超えていたんだね〜。」
って、一同大笑い。


犬の虎太郎は工事が終るまでお引っ越し。
ガレージの裏になり、昼間日が良く当たるので、文句はなさそう。
大工さんの作業をじ〜〜〜っと見ています。

2013年2月20日

大雪の影響

この冬は雪の当たり年。
昨年の梅雨から夏にかけて、降水量が少なく
川の水が無くなるほどだったので
この冬は大雪じゃないかと、
ひそかに噂していたけれど、
予想大当たり。
クリスマスの頃から雪、雪、雪。

アスファルトの雪を溶かす為に
塩カルと呼ばれる塩のような物が町から配布されています。
この冬は一袋25キロのこれを軽トラの荷台に乗せて、
どれだけ散布したかわかりません。

私の住む村は、谷の中で一番奥。
現在はたった8世帯しか住んでいない、
スーパー限界集落。
我が集落まで町営バスが運行される事を、
もう何十年間も町に申請してきましたが、
全く叶わずに来たのに、
町営の病院が移転するにあたり、
バスの運行経路が大幅に見直しとなり、
めでたくここまでバスが来てくれるようになりました!
やった〜!!
今までは1キロ以上離れた一つ下の集落まで歩き、
そこからバスに乗車していたのに、
10月からは家のすぐ前からバスに乗れるようになったのです。
そりゃ〜村のばあちゃん達は喜びましたよ。
なんてったって、皆80歳以上ですからね〜。

ところが、バスが運行するには、我が集落の冬の道路状況は最悪だったのです。
積雪量が一つ下の集落と比較しても半端ないし、
日当りが悪いので溶けないし、
ウチのあたりがどれだけ積もっても、国道が10センチの積雪にならないと
除雪は来ないし…..。
バスの運転手さんからは度重なるクレーム。
ごめんなさい。
本当にすみません。
集落を離れ町に住む60代、70代のおいちゃんの誰かが
村の除雪機でバスの為に除雪の応援に来てくれたり、
私が塩カル撒いたり。
バスが走れるよう地道な努力をしています。
でも、ここに来て、ピンチ!!
村の除雪車が壊れ、塩カルが無くなったのです。
塩カル、辰野町にも在庫無しの状態。
なんてこった〜!
宅急便のヤマトさんやプロパンガス屋さん、
新聞屋さんに郵便屋さん、
仕事とはいえ、沢山の方々が協力して下さっていることで
成り立っている田舎暮らし。
この先天気予報に雪マークは無いけれど、
今朝も−13℃。
気温の低い状態はまだまだ続きそう。
早く雪が溶けて欲しいな〜。
春が待ち遠しい今日この頃です。

2013年2月18日

お味噌作りと温泉

土曜日はお客さんとこの冬初めてお味噌を作りました。
ここ数年黒豆を使い、米麹か麦麹で仕込んでいます。
1回目は麦麹で仕込んでみました。
茹でた黒豆をすり鉢とすりこぎでペースト状にし
そこに塩と麦麹を加え、こねて、こねて、容器に詰めて行きます。
手が動けば口も動く。
時々様子を見に来る猫のランギをかわし、
世間話をしている間に完成してしまいました。

日曜日はお客さんが「ココへ行きた〜い♪」と、
さら〜っとおっしゃった木曽の王滝村にある
おんたけ高原温泉 こもれびの湯へ行って来ました。
地図で見る限り、ただよう秘境のオーラ。
こんな所へ大雪の二日後に行って良いのか?
と、一瞬ひるみましたが、
もう1カ所
「ここも行ってみた〜い♪」
と地図を指した所が岐阜との県境、白骨温泉の更に奥。
そんな豪雪地帯、とても無理です、と、
長靴はいて御岳へ出発。

デジカメを忘れたことが悔やまれます。
延々続くアイスバーンは想定内でしたが、
道の左右にそびえる除雪でできた雪の壁には笑えました。
何てったって、スキー場の下ですからね〜。
道路凍結の為、温泉から離れた道が駐車場に指定されており、
寒い中、歩いて温泉にたどり着きました。
来て良かった!!
鉄の香りが漂う茶色いお湯は、
加温無しでこんこんと湧いています。
飲む事も出来、オレンジのような酸味のある味がたまりません。
私はがぶがぶいただいてしまいました。
今度は新緑が美しい時期に、ペットボトル持参で来たい!

お味噌作りはまだまだ続きます。
お手伝いして下さる方がいらっしゃいましたら、
声を掛けて下さいね。
宜しくお願いします。

16日に日付が変わると、渓流釣りが解禁になります。
今日の夕方には、気の早い方達が川の様子を伺い、
車でうろうろされることでしょう。
雪が残っている上に今日は一日雪の予報。
くれぐれも気をつけて下さい。

写真は14日の夕方の横川川です。



2013年2月14日

冬の作業

昨日は雪かきの後、整体に行って来ました。
ここ数年、自分の体のメンテナンスを後回しにしてきたので、
この冬は時間をかけてお願いしています。
諏訪にある大和長生館(おわちょうせいかん)が
私のかかりつけ。
ここの先生は神の手を持っている、と、思っています。
年末には本屋で立ち読みも出来ないほど
座骨神経痛を悪化させていましたし、
首から肩、背中、腰、どこもかしこも痛いところだらけでしたが、
3回目ぐらいからどんどん楽になっています。
先生は道具を一切使わず、
ご自分の体を使って骨のずれや痛みを取って行って下さいます。
これからの季節、花粉が本格的に飛び始めると、
先生の所へ向かう車中は、
窓を閉め、マスクをしていますが、
帰りはマスクを外し、窓を全開にしても
くしゃみ一つ出ないのです。
先生がおっしゃるには、「首の骨のずれを治せば良い。」
とのこと。
食事のコントロールは不可欠ですが、
先生の絶大な効果には本当に驚かされます。
そして昭和の終わりに設定された金額のまま
何十年も助けを求めて来る方々を対応して下さっている
心に感動します。
1回約30分。初診¥3000、再診¥2000。
お近くで体に不調のある方は是非体験してみて下さい。

昨日は雪かきが終った午後から、<きび>の脱穀を始めました。
本当は外でやりたいけど、雪があって無理なので仕方がありません。
多少のホコリが舞うのは目をつぶることにしました。
ラジオやCD を聞きながら、太陽で明るくなり、
青い空に白い雲が流れて行くのを見ながらの作業は嫌いじゃないです。
<きび>を収穫したのは9月で、それから12月まではガレージで干していました。
12月には早々と雪が積もったので
野生の鳥達がちょうど良いご飯だと
競って食べに来ていました。
可哀想だけど、人間も食べたいので
ブルーシートに包んで室内で保管していました。
両手をこすり合わせて粒を落とし、
ふるって粒だけにしたら、精米所に持って行きます。

今週末はお客さんと1回目のお味噌の仕込みをします。

冬の作業をしながら、春を待ちます。

下の写真は諏訪湖です。



2013年2月13日

また雪

また雪が降りました。
雪かきからちょっと解放されていたので、久し振りです。
しかも今日の雪は我が家の除雪機で対応できたので、比較的楽でした。
本物は写真よりもっと空が青くて、日が当たっている山の高い方は
薄いピンクで、雪とのコントラストが美しいです。
次は15日に降る予報。
週末のお客さん達は雪に満足して下さるかな。





2013年2月12日

種蒔き

今年も種蒔きが始まりました。
 
まずはナス科のピーマンやナス、トマトから。
まだまだ寒いので室内で育てます。
お日様を求めて、時間によっていくつかの部屋を移動させなければなりません。
長時間家を空ける場合はパネルヒーターをつけて、
その前に置かなければなりません。
それでも、時にはうっかりしたり、
我が家の猫の肉球に踏みつけられたりして
ダメにすることもあります。
ダメになることを承知でどんどん蒔いて行きます。
3月になると、リビングは苗だらけで
人間がかに歩きになることも。
 
ああ、始まったな~。
 
今年はどんな年になるんだろう。
お正月を迎えた気分。
 

2013年2月11日

雪が溶けて来たから

雪が溶けて来たから、畑に野菜を見に行きました。
この間まで膝上まで積もっていましたが、
陽のよく当たる畑はもう20センチくらいになりました。
 
リーフレタスやビーツには
ポリカーボの浪板を被せてあるのですが、
スコップでがつんがつん当てながらかき分け、
再会!
「おおお〜〜、元気だったか〜〜!?」
思わず声をかけてしまいます。
ポリカーボを生み出して下さった方に感謝しちゃうし、
こんな浪板1枚で大雪と寒さに耐え忍んでくれている野菜に感謝しちゃう。
嬉しいな〜。
 
芽キャベツはポリカーボではなく、ネット状のものを被せてあります。
先日までは雪に埋もれ、どこにあるのかわからない状態だったのに、
しっかり葉を垂らし、芽キャベツを守るように育んでくれていました。
ありがとう!
 

 
そして11月に収穫し、ビニール袋に入れて土に埋めた人参と大根の発掘作業。
 
ここは日当りが悪いので、積雪がまだ30センチ以上あり、
まずは雪かき。
すると目印と保温の為に敷いてあった枯れ草が出て来ました。
 

 
枯れ草をどけ、土をスコップで掘ります。
枯れ草のおかげで土が凍っていなかったので、
土が柔らかく、あっという間に掘り進めることができ、
探し物の袋が出て来ました。
 

 
これを開ける時がとっても楽しみ。
 
赤い大根と白い大根、人参と再会。
人参は昨日、煮物でいただきました。
甘かったんだよ〜。
そして大根は今晩のおでんでいただきます。

お正月明けから始めた大掃除は、息子が使っていた部屋を残すだけとなりました。
主がいなくなった部屋を、キッチンの続きのように使いたいと思っているのですが
今、頓挫しています。
この部屋には今、ブルーシートに包まれた、
収穫し、干したままの状態の蕎麦や豆類が所狭しと置いてあるのです。
これらを脱穀したり、さやから豆を出さない事には
片付いて行きません。
もう少ししたら、味噌作りやポットに種蒔きが始まります。
これらは、この日当りの良い部屋に置くことになりますから、
場所を空けなくてはなりません。
また抜けない疲れや体の痛みもあり、
なかなか重い腰があがりません(泣)。
 
昨日はやっとの思いで
豆のさや出しと向き合う決心をし、
TVの前にブルーシートを広げ、地味~~~~~に
TVを見ながら始めました。
大納言小豆、黒小豆、三尺ささげ、黒い豆、ベージュの豆、白い豆…….
数種類がごっちゃになって、ブルーシートに包まれています。
出しては、種類毎にビンに入れて行くのですが、
一人でやっていても、なかなか進まない(泣)。
カラカラに乾いたさやは、ウサギのピーターの
敷きワラ兼、ご飯になるので、大きなビニールの袋に入れて行きます。
それを見つけたランギ。
箱があったら、入りたい。
袋があったら、突進したい。
雨降りだったこともあり、<またたび>をほんのちょっとあげてハイになったこともあり
エキサイトしまくり(爆笑)。
 


 
君がいてくれると、本当に楽しい。
地味な作業も笑いながらになってしまった。
 

雨降りの日や室内で静かに作業をしていると
決まって頭に浮かんで来る本がある。
 

<センス オブ ワンダー>
 

 
レイチェル カーソンの遺作。
<沈黙の春>の著者です。
<センス オブ ワンダー>を読んだ時、なぜ<沈黙の春>を書く事ができたのか
わかった気がしました。
そしてこの本を読んだ時、鳥肌が立ち、私がなぜここを好きなのか
わかった気がしました。
私にとって聖書のような本。
薄くて、使われている写真も美しい1冊。
 
機会があったら、是非一度手に取って見て下さい。
 
さて、今日も<センス オブ ワンダー>の一説を思い出しながら
豆のさや出し。
 

Have a nice day !

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