月のもり

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BLOG

2015年8月7日

蕎麦粉と米粉

今、滞在されているお客様は
小麦と農薬や化学肥料を使った物を食べる事ができません。
なので、かつて試作したけど、使いこなせず挫折した
米粉に挑戦しています。
米粉で作る蒸しパンは、少し慣れて来たので、
自分の物になってる感が出て来ました。
レーズンとクルミを入れたり、
かぼちゃで作った餡を入れたり。

蕎麦粉が侮れない、良い仕事をしてくれています。
蕎麦粉で作ったニョッキは
繰り返し何度でも食べたい!



また世界が広がった♫

2015年8月3日

待望の雨

ここ数日、毎日夕方になると
雷が鳴るのに、雨は降らない状況で
町中は毎日土砂降りだというのに、
何で降ってくれないのかと、
やるせない気持ちでいました。
畝に直播きした人参やビーツは芽を出さず、
もしかしたら、
連日の高温で焼けてダメになっているかも
知れません。
先日定植した
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツは
毎日、接客の合間に水まきしても、
高温過ぎて、昼間はぐったり。

やっと雨が降りました。
降ったらスコールなんてもんじゃない。
激しい雨と雷と風!
慌てて家中の窓を閉めなければならず、
最後、キッチンにたどり着いた時には、
窓辺に水たまり。
あ〜あ……。
おまけに、なんかうるさいと思ったら、
ヒョウまで降っているじゃないですか!
えええ!
トマト、大丈夫かな〜。
ゲリラ豪雨と言われることが多いけど、
降らない時は全く降らず、
降るとなったらこんなに極端で、
ほどほど、ということが無くなっているような。

夕方になり、雨が止み、畑の見回りに行きました。
インゲン達は熱さと雨不足で、
いびつな物をぶらさげていましたが、
これで気持ちよく、実らせることが出来る〜♫
と、喜んでいるように見えます。
ズッキーニも肩の力が抜けた感じ。
明日から気張らずに実らせてくれることでしょう。
後は待望の人参とビーツの発芽を待つばかりです。
トマトは強風にあおられ、何本か上の方が折れてしまいました。
今朝、支柱に縛る作業をしたいと思ったのですが、
優先順位で出来ないまま豪雨が来ちゃったんだよね。
まぁ、これだけ降れば、次の芽を出して来るから、
根元から折れた訳ではないので、それほど痛手では無いと
思う事にしよう。

夕方のガレージ前にいらっしゃいました。



多分、この方が地元で言う、
ヒキタっていうカエルなんじゃないかと思うのですが。
一昔前は砂糖醤油で煮付けて食べてたらしいです。
やや大きめなカエルなので、
さぞかし一杯、虫を食べてくれることでしょう。
沢山、食べて下さいね。
出来れば、今、しつこいほどいる
アブを優先的に食べて下さいね。

今日、お帰りになられたお客様のお食事は
卵、乳製品、ごま、除去でした。
明後日お見えになるお客様は
小麦と農薬、添加物を使用した食品、全て除去。
なので、普通の醤油も店頭で売っている豆腐も
こんにゃくも使えません。
しかも3泊4日、全部で9回、お食事をご提供します。
同じ物は出さずに作る予定。
ああ神様、私に力を与えて下さい(笑)。

2015年7月30日

東海 じゃらん

8月1日 発売 東海 じゃらん に
<月のもり>が掲載されています。
しかも、スッピンの私の写真がデカい(爆笑)。
猫のランギさん、とうとうメディア デビューです。



ステキな出会いが沢山ありますように♫

じゃらんネットのクチコミを書いて下さった皆様、
本当にありがとうございました。

2015年7月29日

夏の散歩

犬のラッキーは夏になるとここを歩きます。



水を飲みながら行かれる所まで行き、
Uターン。



もうあまり歩く事ができないけど、一日2回のお楽しみ。
水から出たら、しばしの休息。



これが最後の夏になりそうな、予感。

私には軽度の化学物質過敏症と電磁波過敏症があります。
このことを<月のもり>のHPにも記載しているので、
これらの症状をお持ちの方が時々お見えになります。
先日は有機溶剤に強く反応される方が
ご自宅周辺の田んぼで、農薬の空中散布が行われるから
避難する為にお越し下さいました。

時は夏。
ご近所さんや住んでいなくても
こちらで畑仕事をされている方達が、
除草剤や殺虫剤等の農薬を散布する可能性が高いし、
草刈りに刈り払い機を使う頻度も高い時期です。
なので、お客様がお越し下さる1週間前に
ボックスティッシュ5箱セットを持って、
お客様が滞在される間、
農薬散布、刈り払い機、管理機、
野焼きを行わないよう、お願いに回りました。
なんせ皆さん、ご高齢なので、悪気が無くても
物忘れが激しい。
少しでも強くインプットしてもらえるように、
ボックスティッシュという少々
大きめな手土産(!?)を用意し、
お客様には<最中>をご用意願いました。
幸いお客様の滞在が平日だったこともあり、
思ったよりは平穏に事が進みましたが、
こちらで畑作業だけされている方からは、
抗議の電話がきてしまいました。
ひたすらお願いし、平日だけだから、
ということで、何とかご理解いただきました。
今、お盆が近づいて来て、
皆さん、お墓や畑、家の回り等、
草刈りが忙しい時期なんです。
ついでに邪魔になっている木を切ったりするし、
虫もいっぱいいますからね。

お客様の滞在中、地域の皆さんのおかげで、
お客様はマスクを外し、窓を開けて、
ご自宅ではできない、普通の生活を営んでいただくことができました。
今、香りが強い洗剤が流行しているので、
お客様は窓を開けて生活することも出来ないのです。

お客様は新しい家電製品を購入することができません。
なので、我が家で2年使用した扇風機をお譲りしました。
私は以前から欲しかった新しい扇風機を購入。



シャープのプラズマクラスター扇風機。
何と扇風機なのに、空気清浄機の機能搭載。
服に着いたたばこの臭いや花粉、ホコリを除去してくれます。
香りの強い洗剤や香水を使用されているお客様が滞在されると、
残り香で数日苦しい思いをしていたのですが、
これで何とか乗り切れそう。

最後に私事で恐縮ですが、
お風呂では設置してあるボディーソープやシャンプーを使用して下さいね。
お願いが書いて貼ってあるのですが、
時々お気づきにならなかったのか、
ご持参された物を使われる方がいらっしゃいます。
ご使用されると、すぐわかります。
心臓がバクバクして、頭が痛くなり、目の焦点が合わなくなります。
また、電磁波過敏症があるので、
リビングの冷蔵庫は
就寝時にコンセントを抜かせていただくことにしました。
キッチンの冷蔵庫以外、全てのコンセントを抜きます。
何でもない方にはびっくりなことだと思いますが、
ご理解下さいますよう宜しくお願いいたします。

2015年7月27日

暑い毎日

毎日、暑い日が続いています。
標高900メートルの月のもりでも
昼間は30℃を超えています。
そして、朝になれば16℃まで下がります。
なぜか毎日、きっちり16℃。
ああ、ステキ。
この寒暖の差が野菜を美味しくし、
私に頑張る力を与えてくれます。
長野に移住して18回目の夏。
日の出が遅くなり、日没が早くなり、
やや焦る今日この頃。

昨日の午後、13歳の長老ウサギ、
ピーターがうなり始めたので、
扇風機を動かしてみました。
しばらくすると
うなり声が止み、リラックスモード。
ああ、良かった。



気がつけば、ランギもここに。



いいなぁ〜、君達は。

皆さんも、この暑さを乗り切って下さいね。

2015年7月25日

今日はお誕生日会

今日は常連さんのお誕生日会。
ムーミン(決して体型のことではないです  笑 )
みたいな御主人が、奥様に誕生日プレゼントとしてリクエストされたのが
月のもり へ行く事。
こういうお話は、本当に嬉しい!
私への最大のご褒美です。
なので、昨日から仕込みが始まっています。
今朝は夕食用、甘くない
ワインに合うマフィンを焼き、
デザートのフォンダンショコラも焼きました。



イチゴとバナナのビーガンアイスクリームを添えてお出しします。
キャンドルも色々ご用意しました。

今夜がとても楽しみです。

2015年7月22日

月のもりの器

今年の2月、月のもりは器の安全性を追求します宣言をしました。
本日、ウエブ&グラフィックデザイン、器制作担当の水智さんが、
初めて作った物を届けてくれました。



一般的な器には
鉛や炭酸バリウムが使われていることが多いのだそうです。
鉛や炭酸バリウムは低温でも融けやすく、
しかも炭酸バリウムは劇薬指定なんだそうです。 
この器は鉛、炭酸バリウムフリー。
土にも拘っています。

今回届けてくれた器の中に、
ご飯茶碗があったのですが、
今、滞在されているお客様も私も、
「重い!!」
という結論になり、もっと軽いお茶碗を目指してもらいます。
まだまだ試作は始まったばかり。
食の安全に拘る月のもりは
料理を乗せる器にも拘っていきます。

2015年7月19日

クリスティーナ

明日のお昼までWWOOFerのクリスティーナがスタッフです。
彼女から問い合わせが来た時、
プロフィール写真の髪は青でした。
辰野駅へ彼女を迎えに行った時、絶句!
だって、髪の毛が緑なのはまぁ、それほどでもなかったけど、
肩から手まで、沢山のタトゥー。
そして鼻と唇にピアス!
私を待つ彼女に近づきながら、
頭の中は一瞬でもの凄い沢山のことを考えました。
うううう〜〜〜〜。
困った!
農作業だけなら良いけれど、
彼女の滞在中には宿泊のお客様も。
しかも、わりとご高齢な方と
小さいお子様連れのご家族。

なるようにしかならないもんね。
彼女に来て下さいと言ったのは、私だし。

クリスティーナはスイス人。
私が旅をしていた時や、
WWOOFのホストになってからも
スイス人とは接した事がありませんでした。
人生初のスイス人。
どうなることかと思ったけど、
とにかく彼女は面白い。
10年来のベジタリアンで
しかもそのことを誓うタトゥーが背中に。



彼女の日本好きは漫画やアニメから始まったそうで、
興味の入り口は<進撃の巨人><デスノート><遊戯王>
だと言うから、またまたびっくり。
今は日本のロックが大好きなんだとか。
日本のロックがスイスで認知されているなんて知らなかった〜。
なのに、カウベルの音が聞きたくて
ホームシックになるというから、これまた笑っちゃう。
接客も無事にこなしてくれたし、
苗の移植作業も頑張ってくれたし、
本当にありがとう。
明日ここを離れたら、新潟と秋田のロックコンサートと
フェスティバルに行くんだそうです。
今後の行動内容を聞いているので、
お母さんとしては、見送るのがちょっと心配。

また御飯食べに来て下さいね。
あなたは崇高でカッコいいです。
色んなことを教えてくれて、ありがとう。
長野の山の中に居乍ら、1回旅に出た気分です。

つい先日、凄く悔しくて、悲しくて
この憤りを
書かずにはいられないことがありました。

我が家の前にある大きな桑の木。
毎年梅雨になると
黒々とした甘くて美味しい桑の実をつけ、
鳥や我が家のラッキーのおやつになり、
<月のもり>の季節のジャムになっていました。
滞在されているお客様も
ご自分の手で摘み取られ、
「懐かしい味」「初めて食べた」
と、喜んで下さっていました。
この木の持ち主は
何人もいる私の<お父さん>の一人。
ここには土地だけがいくつもあって、ご高齢なこともあり、
私が草刈り等の管理をしています。
つい先日も、今年も美味しい桑の実のジャムが作れたと、
報告したばかりでした。



どこにでも、自己主張の強い方がいらっしゃいますが、
私の住む集落にも、皆を振り回すおばあさんがいます。
今年はこの桑の実を食べに、猿が来るようになったこともあり、
<お父さん>に木を切るように言ったのです。
猿が来る → 嫌だ → 切れ
という単純な図式しか頭に浮かばないようだけど、
桑の木があるから、畑が荒らされずにいる、
という反面があることに、なぜ気がつかないのだろう。
もともと山にいた動物達が、
実る木を切りすぎたから、餌がなくて
里に降りて来て、畑が荒らされるようになった、
という話は、散々聞いているであろうに、
まだわからないのだろうか。
私はこの話を持ち出して、切る、という選択をしないよう、
抗議した。
昔、養蚕が盛んだったから、
村の至所に桑の木はありますが、
実をつける木は他にありません。
たわわに実る木がある、
これだけで財産になっている、という思いは
年寄り達には持ち合わせていない価値観なのです。

持ち主の<お父さん>は、ご自分の手には負えないので、
親戚の方にお願いして、木を切りました。
慌てる私に
「ここに住んでいないから、従わない訳にはいかないんだよ。
そりゃ〜、住んでりゃ〜、言い返して文句も言うけどな。
あんね(私のこと)の言う事に一理あるけど、
こういう村では長老に従わないとならないんだよ。」
と、なだめられてしまいました。
わかっているよ、お父さん、
良い悪いじゃなく、村社会は上の者に黙って従え、ってことぐらい。
でも、まだ若い私は、
この土地の魅力、かけがえの無いここの恵みが
誰よりも好きな私は
時に耐えられないこともあるんだよ。



もうじき、自分の人生が終る、と
日々過ごしている村の年寄り達と
あと最低でも20年はここで農業を営んで生きて行きたい、
と願っている私の間には
意識の大きなギャップがあります。
自分がこの村を守って来た、という
強い意識を持っている長老達と
都会からやって来た
こんな魅力溢れる土地は無いと思っている私。
もっと考えて、年寄り達が納得出来る説得の仕方は無かったのだろうか。
目の前にあった木が無くなった今、
自問自答の日々。
薪にするよう、切ってくれた桑の幹。
心が痛くて、当分、運べない。

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