月のもり

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BLOG

2017年11月14日

お米の食味数値

先日の日曜日、辰野町の農協祭で
お米の食味数値を測定していただきました。

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美味しさを表す数字は80!
「え、去年より下がった」
と、私は一瞬凹んだのですが
測定してくださった農協の職員さん、びっくり!
「これは凄い!」
って。
<あきたこまち>は美味しいと言われているものでも
80には届かないんだそうです。
その日、80を超えているのは
全て<コシヒカリ>。
<あきたこまち>が<コシヒカリ>と肩を並べました!!
やった!!
みんな、ありがとう!!

田んぼオーナーさんやWWOOFerさんが頑張ってくださっているので
来年はもっと美味しいお米になるはずです。
来年は<コシヒカリ>を超える数字を目指そう!
今から来年のお米つくりに想いを馳せています。

2017年10月30日

落ち葉集め

台風一過、今日は時々強い風が吹き、
音を立てて、紅葉した葉が落ちてきます。
私には、そんな葉っぱたちが美味しそうに見えてしまい(笑)
集めずにはいられない。

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来年のお米と野菜が
今年よりもっと美味しくなるよう、
しばらくの間、日課です。

2017年10月29日

餅つき

「餅つきをやりたい!」

以前から言ってたのですが、
やっと実現しました。
そう、今年のお米つくりは、
この為にあったと言っても過言ではない!
白毛餅という品種のもち米を育て
臼と杵で台風の中、
集まって来てくれた田んぼオーナーさん達と
お餅を堪能いたしました。

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3歳になったばかりの空ちゃんも挑戦。

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つきあがったお餅は鶯あん、栗あん、くるみ、大根おろしでいただき、
のし餅はお土産にお持ち帰り。

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初めての餅つきはわからないことだらけなので、
小沢さんご夫婦にご指導にいらしていただきました。
さすがに慣れていらっしゃる。
年末には必ずお餅をついて来たから当然なんだけど、
元都会っ子の私は憧れてしまいます。
これからはお餅も手作りして
お正月を迎えたい。

いつも頼りにしている菊地家が川島移住を決意したそうで、
物件探し中の由季ちゃん、
物件交渉中の恭子さんもいてくれて、
とても心強い。
一人ではできないけど仲間が増えて
できることがどんどん増えていくって、本当に嬉しい。
田舎暮らしは無限に楽しい。

今年1年、宿泊業をお休みしておりましたが、
12月から再開しようと思います。

再開にあたり、お知らせしたいことがございます。

お世話になってきた<じゃらんネット>から撤退いたしましたので、
ご予約はお電話かメールでお願い致します。

宿泊代がちょっと変わりました。
大人の料金は、少しだけお高くなりました。
ごめんなさい。
でも、お子様の料金はほんの少しですが、お安くさせていただきました。

これからも農業中心の生活を営んでいきたいと思っておりますので、
基本、宿泊業は週の半分までにしておこうと思っております。

自家製の野菜やお米の美味しさをご堪能いただきながら
自然や宇宙と対話する時間をお過ごしいただけるよう
努めてまいりますので、
どうか今後ともご支援のほど、
宜しくお願い致します。

皆様からのご予約をお待ち申し上げております。

農家民宿 月のもり  市川直美

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9月から落ち始めた栗は、
500円玉より大きな品種になっております。
この品種が今年最後の栗。
もうすぐ紅葉も本番。
駆け足で冬がやってきます。

今年から日曜日の朝、
<ほたる童謡公園>で<軽トラ市>が開催されています。
今度の日曜日、
10月1日に初出店いたします!!

<今年1年、宿泊業をお休みして農業に専念します>
って、皆様にお伝えしてまいりましたが、
気がつけばもうすぐ10月。
今年は後2ヶ月じゃないですか。
改めてお知らせいたしますが、
宿泊業は12月再開の予定です。
宜しくお願い致します。
で、再開した時、
多くの方に聞かれると思うのです。
「専念してどうだった?」的なことを。
お話したいことはいっぱいあるのですが、
ここは一つ、ケジメというか
結果を出さなければというか、
毎日が楽しくて、充実しているっていうだけでは、
自己満足で終わる、という危機感とでもいうか。
やっぱり、お百姓なら農業収益をしっかり出さなければ!
ということで、実はまだ準備は出来ていないのですが、
3日後の日曜日に出店致します。
9時から10時半に開催されております。
当日はお天気も良さそうですので、
お近くの皆様、どうぞお越しください。
毎週日曜日に開催されておりますので、
予定が入っていない日曜日は出店致します。
さ、書いてしまった。急いで準備、準備。

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2017年9月21日

稲刈り終了

今年の稲刈りは9月16、17日って、
田んぼオーナーさんを募集する4月に決めたんだけど、
ご存知の通り、台風直撃となり、
泣く泣く延期。
やる気満々だったオーナーさん達はがっかりだったし、
2枚の田んぼを見ながら、
ボー然とする私(笑)。
でも、お世話になっている根橋正美さんは
「二人で頑張りましょう!」って
なんでもないことのように、明るい(笑)。
それが救い。
さらに救いの手が差し伸べられて、
いつもお世話になっている
小沢清さんと矢ケ崎晃さんも
お手伝いの手を上げてくださいました。
おおお!
これで鬼に金棒!!

まずは8畝の田んぼからスタート。

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びっくりしたことに、
<はぞ木>と<はぞ足>の強度を確かめる為に、
地面に叩きつけることから始まりました。
そこまでするんだ!
<はぞ足>がどんどん折れて砕け散っていくんです。
そうだよね〜。
稲を干して、雨風に耐えてもらうんだから、
厳しいチェックをしないと
後で泣くことになるのは自分だもんね。
そして、<はぞ足>の先が朽ちているものは
<なた>で削り直して、採用!

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<はぞ>の立て方を1から教えて下さるということで、
正美さんが詳しく教えて下さいました。

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田舎暮らしをし、農業に従事していると、
生きていく術を沢山身につけていかれると
改めて感じるのです。

夕方までかかって、稲刈り終了。

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正美さんと二人だったら、一日で終わらなかったです。
駆けつけて下さったお二人に感謝。

今、稲刈りの主流はコンバイという大きな機械だのみになっています。
でも、私は
どんなに手間がかかっても、
はぞがけ、天日干しにこだわり続けていきます。
そこには大きな理由が二つあるのですが
まず、日本人が忘れてはいけない知恵やテクニックが
沢山凝縮されていると思うのです。
そして、時間をかけて、体を動かすからこその発見が。
昨日、一日でカマキリを3回見たんです。

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私は見れなかったのですが、
大きな殿様蛙もいたそうです。
田んぼに必要な小さな生き物の存在。
彼らの存在を確認できるのはとても大事なこと。
コオイムシも土の上を走り回っていました。

もう一つの大きな理由は、
コンバインで刈って、熱で乾燥させたお米の
<ぬか>ではぬか床が作れないのです。
また、そのお米の<とぎ汁>から、乳酸菌も作れない。
熱でお米に含まれている良質の菌が死んでしまうのだと
思います。
お米だけでなく、<ぬか>や<とぎ汁>からも
恩恵をいただきたい欲張りな私は、
天日干しにこだわり続けていくのです。

約2週間干したら、脱穀。
もうすぐ、新米を食べられます。

初めて見たように思います。
この虫の名前をご存知でしたら、
教えてください。
凄く美しい!

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台風一過、栗が落ち始めました。

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2017年9月6日

収穫

宿泊業をお休みさせていただき、
朝から晩まで、農作業に従事する日々を過ごしていますが、
なんて充実しているのでしょう!
そして、来年以降宿泊業と両立させるために
考えなければならない課題が
はっきりわかってきました。

この間まで収穫のピークを迎えていたトマトは
そろそろお終いになってきて、収量が減ってきました。
ガレージの冷蔵庫には
皮をむき、冷凍保存したものが沢山。

黒小豆と奈川ササゲは今、収穫のピーク。
毎日抱えるくらい、収穫。
鞘のまま乾かし、時間のある時に鞘だし作業をします。
お豆が沢山あると、それだけで嬉しくて微笑んでしまいます。
朝晩は肌寒いくらいに気温が下がってきた為か
最近、無性に甘く煮たお豆が食べたい!
きっと体が欲しているのね。

そして、キビの収穫も始まりました。

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今年は宿泊業をお休みしているので、収穫したものを
ガレージの通路で干しています。
私の身長なら屈まなくて大丈夫なんですが、
いらしてくださった方はびっくりされるかも知れませんが
いつも通りに通って下さいね(笑)。

雨が止んだら、
タカキビの収穫も始まりそう。

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2メートル以上に成長したタカキビを見上げながら、
タカキビとキビを入れた甘酒作りに思いを馳せています。
早く飲みたい(笑)。

冬野菜の種を蒔くための
畝を作りと種蒔きも並行して進めているので、
もう毎日、目が回りそう(笑)。
でも、楽しい!!

よく、「あれは何ですか?」
と聞かれる畑の一角の背の高い植物。
キクイモの花が只今満開。
風が吹くと、ザザザって音を立てながら揺れています。

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トマトの発送作業は手が回らなくて出来ずに終わってしまいましたが、
冬野菜は発送できるよう、
様々な野菜を作って準備を進めています。
最後に昨日の田んぼと蕎麦畑の写真。
天気が良かったので、本当に眩い光景でした。
川島でも稲刈りが始まったので、
この光景はもうすぐ終わりですね。

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2017年8月30日

Kakek

私の人生で、本当に大切な、大切な方が今朝
旅立たれてしまった。
Kakek(インドネシア語でおじいちゃんの意味)の本名を
私は知らない。
でも、私の息子を「私の孫」と呼び、
私達親子のことを、20年以上も
ご家族と語り続けてくれた人。

今から20年以上前の話ですが、
息子は毎日、何にアレルギー反応を起こすかわからないし、
東京の空気も水も、食べ物も、
どれもこれも彼には
苦痛を与えるものでしかありませんでした。
入退院を繰り返し、
救急で点滴をしてもらい、
帰宅してしばらくすると
また病院へ走る日々。
私は毎日、くたくたでした。
当時息子は1歳6ヶ月。
そんな非日常な日々なのに、
家族でバリ島へ行く計画を立てました。
勿論、滞在中の食事は全て自炊するつもりで、
お米から調味料、野菜に至るまで、
大きなリュックに詰め込んでの出国でした。

バリに到着してから、びっくりすることばかりでした。
当時の現地は野菜などの農産品に農薬も化学肥料もまだまだ縁遠く、
鶏肉も庭を走り回っている子を捕まえて潰して食べるし、
水もいわゆる生水で、消毒も何もされていなかったのです。
日本での生活は家中の蛇口に浄水器を取り付け、
その水で手を洗ったり、お風呂に入っても、
息子のアトピーは悪化し、痒がり続けたのに、
気持ち良さそうにシャワーを浴びている!
びっくりの連続でした。
バリでの常宿に Kakek(カケ)がいました。
Kakekはくわえタバコで毎日ヒンドゥーの神様へのお供えを作り、
リューマチで少し不自由な足を引きずりながら、
畑を耕していました。
Kakekはお供えに添えるバナナを息子に下さいます。
重症のアトピーがあった息子は、当時食事指導で
甘いものは、果物を含め一切禁止でしたが、
バリで採れたものは果物を含め、滞在中は食べていい
とお許しをいただいていたものですから、
息子はバナナの虜に。
バナナを意味するpisang(ピサン)と
ピサンをくれる kakek(おじいちゃん)
を一瞬で覚えた1歳6ヶ月。
生きて行く力は十分あるな〜、と感心したものです(笑)。

この後、息子が3歳になるまで、
何度か日本とバリを行き来しましたが
息子の転地療養という名目では
インドネシアに滞在するビザが下りないので
行き来するのはやめ、
国内でウブドでの生活を再現できる環境を探すことにし、
今の<月のもり>に至るのです。
私の農業の原点は
Kakekの農業といっても過言ではありません。
あの当時、Kakekは豚と鶏の世話をしながら畑を耕していました。
18年前、川島での生活が始まった時も
真っ先に飼い始めたのは鶏でした。

去年、息子がバリの大学を卒業するので、
卒業式に出席するために、
親族一同、総勢8名で飛行機のチケットを抑えました。
が、しかし。
国立大学なのに、卒業式の日程が変更になり、
私達は、単なる観光ツアーになってしまいました(笑)。
でも、それで良かったんです。
一日予定が無くなったおかげで、
私は息子が運転するバイクに乗って、
在学中にお世話になった方々にお礼を言うことができたのです。
一番最後にお伺いしたのが、
Kakekのお家でした。
申し訳ないことに、日本から持参したお土産はすでに無く、
手ぶらでお伺いすることになってしまいました。
20年ぶりの再会!
Kakekは大喜びで迎えて下さいました。
そして、息子のおかげで、
初めてKakekの言っていることが全て分かったのです。
Kakekは20年以上前のことを、
まるで昨日の出来事のように覚えていて、
嬉しそうに話し続けてくれました。
もう、私は涙が止まらなくて。
そして、急いで戻らなければならないことを伝えると、
「お土産はいらない。お金もいらない。
今度ここにちゃんと泊まりに来なさい。」
って言ってくれたので
私は約束したんです。
「なるべく早く、2〜3年のうちに必ず来ますから、
元気でいて下さい。」
って。
そう、あの時のKakekはまだまだ元気に見えたんです。
なのに、逝っちゃったんですね。
しかも
あの涙の再会からちょうど1年経った今朝だなんて。
去年、お会いすることができて、本当に良かった。
でも、もう一度、Kakekeと二人で
お供物を作りたかった。
今改めて、国境を越えて、
こんなに長い間、お互いのことを思える人と出会えたことに
心から感謝しています。
どうか安らかにお眠り下さい。ありがとうございました。

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国道から川島の谷に入ると、
黄金に光る田んぼと蕎麦の白い花が眩しい。

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窓を開けて走る車内に、お米の甘いような香ばしい香りが漂います。
もう、川島の谷全体がお米の香り。
先週の月曜日に
月のもりの田んぼも落水しました。
9月6日からは農協さんのコンバイン刈り取りが始まるそうです。

川島の谷は、桜の季節、新緑、紅葉、積雪、
どれも美しいけれど、
私はこの田んぼと蕎麦の花のコントラストも大好き。
写真に撮ると、肉眼より田んぼが緑に写ってしまうけど、
これからますます眩い黄金に変色していきます。

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