2020年3月24日
配り物
町からお知らせの書類を全戸配布するのは
私のお役目。
私の住む集落は全部で9世帯だから、
あっという間に終わる作業。
でも、これは安否確認も兼ねているから、
老人だけの世帯は、必ず手渡しして来る。
「今朝は雪だったけど、もう春だね〜。」
「いつも悪いね〜。」
そんな会話をしながら
村の年寄りは大抵労いを込めて
「これ、持ってけ。」
って、何か渡してくれる。
今日の頂き物。
数年前まではもっと世帯数があって、
ぐるっと配布して回ると、
車の助手席はお菓子や漬物で溢れていた。
一昔前、
年寄りだけの中で、
たった一組の移住者だった我が家は
苦労もあったけど
暖かさもいっぱい貰っていた。
懐かしさと、寂しさを覚えた。