平素より当宿をご愛顧いただきありがとうございます。
東京から長野へ移住する時、強い意志を持って農家民宿の開業を目指し、16年に渡って営んで参りましたが、3月31日を持ちまして廃業する運びとなりました。
誠に勝手ながら、廃業までの宿泊、ランチのご予約は締め切らせていただきました。
開業前からご支援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
がっかりさせてしまった方がいらっしゃったら、誠に申し訳ありません。
引き続き、世界で一番大好きな川島の源上で、農業に幅広くチャレンジして参ります。
時々、ブログなどを覗いていただけましたら幸いです。
長年にわたる格別のご愛顧を心より感謝申し上げます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
農家民宿 月のもり 宿主
2週連続、週末に降った大雪で
高速道路が通行止めになりました。
その影響で宿泊のキャンセルが数件発生しましたが、
明日からは、やっとお越しいただくことができそうです。
ここ2週間ほど、雪の処理と
薪運びを繰り返していたような気がします。
さすがに体が痛いですね〜(笑)。
過去に何度となく、雪の影響で
目の前の薪が取れなくなったり、
雪の中に入ってしまい、
あるのに、使えない状態を経験してきました。
過去の失敗を今回は活かせたと思い、自己満足です(笑)。
今日で2月が終わりますね。
<月のもり>は、大雪の最中から、春に向けての準備が始まっています。
4月からの消費税増税に伴い、
誠に恐縮ですが、宿泊代等を変更させていただくことにしました。
また、これを機にHPも少し見直ししました。
アメニティーもほんの少しご用意いたしました。
オリジナルのポストカードも作って貰いました。
(4月からの新料金等は、既にHPに掲載されています。)
いつも<月のもり>の為に頑張ってくれるデザイナーの水智さん。
彼女の頑張りにはいつも頭が下がりますが、
今回、様々なご助言を数人の方にお願いしました。
お送りしたやや長文のメールに対し、
返信して下さるメールは、皆さん、それなりの長文で、
お忙しい中、<月のもり>の為に考えて下さり、
お考えをまとめて下さいました。
読んでいて目頭が熱くなることもありました。
私って幸せだな〜。
<月のもり>は私一人ではなく、
チームプレーだと感じる事が年々多くなっていますが、
ここ最近の作業はまさしくその通りで、
皆様の思いに、ただただ感謝する時間を過ごしていました。
本当に皆様、いつもありがとうございます。
私は工業製品を作るような農業を営む事はできません。
一つ、一つ、種から蒔いて、
その子達が、気温や天気、土の栄養によって、
成長したいスピードを尊重し、
ゆっくり育んで、
一番美味しい時に収穫させていただき、
自然に育まれて生きて来た命を
いただきたいのです。
だから、食す時も、不必要な物は使いたくないし、
野菜が気持ちよく感じるよう、調理したいのです。
<月のもり>でしか食べられない珍しい野菜や
カラフルな野菜達。
これらを白いお皿に絵を描くように
ご提供していきたい。
私が、師匠の野菜を食べた時に感じた、
「俺たちは親父に愛されて育って来たんだぜ!」
って、誇らしげに語っている、
あんな野菜を作り、お皿に乗せたい。
野菜料理の限界にたどり着いてみたい。
そんな宣言を一人繰り返しながら、
春の気配に後押しされています。
写真は立ち枯れたひまわり。
これだけの大雪に、食べる物が見つからない鳥達が、
盛んにやって来て、種を食べています。
もちろん、この為にひもで縛って、
ひまわりを立ち枯らせておいたのです。

こちらは有害鳥獣用檻の餌にいただたリンゴ。
捕獲の檻が雪に埋もれ、どこにあるのかもわからない事態なので、
鳥に少しいただきました。

去年の夏にミント酒を作ってみた。
<なかきや>さんという南箕輪にあるお気に入りの酒屋さんで
ミントを漬けてみたい事を伝え、
ホワイトリカーは避けたいと言ったら
様々な焼酎を紹介して下さった。
でも、イマイチな感じがしていたら、そんな私の反応を察したのか、
面白い事を教えて下さった。
「日本酒に漬けるっていうてもありますよ。」
普通の日本酒より、ちょっとだけアルコール度が高いし、
やや甘めなので、砂糖を入れなくても
お酒の甘みで十分いけると、教えて下さった。
それ、面白い!
<七笑 純米無濾過生原酒>。
木曽のお酒です。
ラベルには
<濃厚で刺激的な味、若々しく凛々しい果実のような香り>
と、書いてあります。
畑で取って来たミントを日本酒の瓶に入れる為に、
少しだけ試飲。
とげとげした飲み口と荒々しさ、かなりの甘み。
う〜ん、失敗だったかも。
でも、とりあえず、とミントを漬けた。
それから数ヶ月経った頃、
一度飲んでみたけど、
やっぱり荒々しくて、ミントの味とお酒の味がバラバラに主張し、
はっきり言って、美味しくなかった。
あぁ、お蔵入りだ〜。
冷蔵庫に眠る事、はや半年。
恐る恐る飲んでみた。
期待をしていなかった分、感動が大きかった。
ウマい!!!!
日本酒のあの荒々しさや、とげとげした印象はどこへ行ってしまったのだ!?
ミントの葉っぱの味が美味しい。
単にス〜っとした清涼感だけでなく、
葉っぱの味がお酒に染み出ている!
それが、滅茶苦茶ウマい!!
果報は寝て待てだったのか。
すっかり病み付き。
この夏は2〜3本漬けよう。
そしたら、お客様にもご賞味いただけるかな。

昨日、やっと国道が通行可能になったようだし、
中央道も、やっと走行可能になりました。
JRあずさはまだ一日運休だそうです。
月曜日にいつも届く郵便物はそろそろ届くかな?
県道はまだ除雪が終っていない所も多いと報道されていますが、
やっと少し、物流が動き始めそうな感じです。
先日、デザイナーの水智さんとお味噌を仕込みました。
1月には二人で黒豆で仕込み、
今回は大豆で仕込みました。
陶芸をやっていた水智さんは、
カナダ人のカトリーナに次ぐ、
お味噌作りの戦力です。
お風呂を作っていただいたご縁で、何かとお世話になっている平野さん。
今回のお味噌は平野さんに作っていただいた、
一生もの、家宝の味噌樽に仕込みました。

<さわら>の樽です。
使う前にお米のとぎ汁をしばらく入れておきました。
手で洗って.....と言われたので、
なでるように洗い流しました。
<さわら>の懐かしい濃厚な香り。
1年前まで、我が家のお風呂は<さわら>でした。
今は<ひば>ですが、こんなに香りが違うのかと、
改めてびっくり。
やっぱり<さわら>の香りは良いな〜。
平野さんの話では、新品の樽は、まず、漬け物を漬けて、
それからお味噌を漬けるのだそうです。
木が塩分や水分をある程度吸収してからお味噌を漬けた方が
良いのでしょうね。
今、漬けているお味噌を食べ始めるのは、早くても年末。
いらして下さるお客様が増え、
お味噌の消費量が多くなりました。
冬の間にもっと作って仕込んでおきます。
今朝は屋根から落ちた雪を
スコップでどける作業から始まりました。
雪が凄いので、一時避難というか、
仮設暮らしを強いられている犬のラッキー。
ウッドデッキの下にいます。
寒さよけで張ったブルーシートがなかったら、
ラッキーは落雪に埋もれていたかも知れません。
ご本人は雪をかいて救出作業をしている私に
しっぽを振って、嬉しそうにしていましたが(笑)。
今、大雪がらみの対策と、PCに向かう時間が長くて
ちょっと疲れてしまいました。
やろうと思いつつ後回しになっていた、
種まきの準備を始めました。
ナス科の野菜…..
茄子、トマト、ピーマン。
まず、今日は水に浸け、発芽を促します。

1回目の種まきなので、そんなに沢山ではありません。
でも、種を手に取り、水に浸けるだけで、
自分の居場所はここだ、っていうような感情が込み上げて来て、
胸がす〜っとしてきます。
今日は夕方の犬の散歩が6時を過ぎてしまいました。
それでもまだ真っ暗じゃなくて、
日没が遅くなって来ました。
大雪が降ろうが、朝の気温が−10℃まで下がろうが、
今日の昼間は太陽が本当に力強くて眩しかったんです。
春はすぐそこまで来ています。
畑の準備もそろそろ視野に入れて行かなくちゃ。
一昨日、ひな祭りをイメージした料理を作り、
デザイナーの水智さんに撮影していただきました。
HPやFacebookの写真が近々変わります。
動物性の食材未使用ですが、
野菜だけで、ここまでできるんだ
ここまで豊かな味になるんだ、
野菜の奥深さに改めてびっくりしました。
こちらのパスタは、ナンプラーを使用しています。
春のパスタ。

今回は白菜を使用していますが、
この先、<ふきのとう>や<菜の花>が緑の部分を
担います。
大雪が去って、今日は晴れ。
さすが、節分を過ぎているだけのことはあり、
太陽が力強い。
何もかもがキラキラ!!
あぁ〜、春が近い!
逆光だから暗いけど、眩しくて目を開けていられないほど。

畑のコンポストに行くのも一苦労。

足下を気にしなくちゃならないけど、
スキップしちゃいそう♪
今日は天気予報が当たって、大雪。
しかも、夕方になった今の積雪量は
50センチ前後はあるんだよね。

朝ご飯食べてから1回目の雪かきをし、
お昼ご飯前に2回目。
さっき、おやつ食べる前に3回目。
もう、くたくた。
体中、痛いです(泣)。
今日はさっさと夕食食べて、お風呂入って寝ます。
まだ容赦なく降っているから、
明日明るくなったら、どんな恐ろしい光景が待っているんだろう。
多分、長野に来てから一番の積雪量になるんじゃないかな。
昨日の夕方から御出勤のランギ君は、未だ帰って来ません。
帰って来た時の為に、雪かきの都度、
彼のご帰宅ルートも雪かきしました。

早く帰っておいで、っていう気持ちと、
止むまで雨宿りならぬ雪宿りしていてね、
っていう気持ちと。
う〜ん、心配です。
「お母さん、郵便屋さんのバイクの音だよ。
郵便屋さんが来たよ。」
毎回、2匹揃って教えてくれます。
