平素より当宿をご愛顧いただきありがとうございます。
東京から長野へ移住する時、強い意志を持って農家民宿の開業を目指し、16年に渡って営んで参りましたが、3月31日を持ちまして廃業する運びとなりました。
誠に勝手ながら、廃業までの宿泊、ランチのご予約は締め切らせていただきました。
開業前からご支援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
がっかりさせてしまった方がいらっしゃったら、誠に申し訳ありません。
引き続き、世界で一番大好きな川島の源上で、農業に幅広くチャレンジして参ります。
時々、ブログなどを覗いていただけましたら幸いです。
長年にわたる格別のご愛顧を心より感謝申し上げます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
農家民宿 月のもり 宿主
昨日は午前中、歯医者さんで定期検診。
私の担当医が今月は出張なので、別のDr.でした。
私のカルテにはでっかく赤で
<タバコ禁止、コロン禁止、朝シャン禁止>と書いてある。
化学物質過敏症だから、配慮して書いて下さってあるんだけど、
ちょっと申し訳ないような、恥ずかしいような気持ちになってしまいます。
久し振りに山から下ったので(ハイジのおじいさんみたいだ…..)
色んな所で買い込んで帰宅しました。
帰宅後、ロフトと2階の私の寝室の大掃除&模様替えを開始。
明日から住み込みスタッフ、Rちゃんが神奈川から来て下さいます。
彼女に2階を使ってもらい、私はロフトに移動します。
冬の間に家中の大掃除をしたのですが、またまた根本的に部屋の使い道を
変更することになりました。
今日のお昼過ぎまでかかって、やっと終了。
昨日の夜は間に合わないかと、焦りましたが、
何とかなりました。良かった〜〜〜♪
さて、畑仕事はやるべきことが山となっています。
どこからやろうか….。
とりあえず、今夜から待望の雨の予報だから、
長ネギと玉葱、麦に追肥しよう。
まずは来月収穫予定の玉葱畝に。
すると、なんかヘン!
いくらいつまでも寒かったり、乾燥が酷くても、
成長が遅過ぎるような…..。
それに玉葱苗もかなり減っている。
ん….!?
畝間がクッションみたいにフカフカ。
あ!!!!
玉葱の畝はワラで覆われています。
玉葱の根本のワラをどけると、ぼっこり、穴!
やられた〜〜〜!!
初冬に畝に定植した玉葱苗は
寒さに負けないよう、霜で持ち上がらないよう、
ワラを畝に敷き詰めているのです。
玉葱苗を守ってくれているワラは、
ねずみやモグラにとっても、過ごしやすい環境を提供するのです。
ワラを敷き詰めてある事で、微生物の繁殖が促進され、ミミズも沢山。
このミミズを狙ってモグラが集まり、
モグラが作った通路を使ってネズミが移動するのです。
おまけに玉葱には冬中、何度も追肥や米のとぎ汁乳酸菌等を散布していますからね。
化学肥料しか使っていない畑にはない、
生き物の営みが展開されている訳です。
有機農業の良い所でもあり、
弱点でもあるわけです。
実際、すぐご近所の化学肥料しか使わない方の畑は、
そんなにネズミ等の被害が出なかったりします。
そんな訳で、玉葱苗の周辺はモグラやネズミのトンネルだらけで、
苗によっては、根が張れず、斜めになっている物や、
触った途端、すとん、と地中に落ちてしまう物も。
「何て事してくれたんだ〜〜!」
畝に向かってひざまずき、両手でぎゅうぎゅう押し込むように植え直し。
収穫は来月なのに、<らっきょう>にも劣るような小さな玉葱ばっかり!
「ふざけるなよ〜〜!!」
って、何度、言っちゃったことか。
でも気がついたんです、玉葱苗が萎縮していることに。
農作物は、生産者の人間性を反映すると思っています。
怒って向き合っちゃ〜、いけません。
「あ、ごめんね、玉葱が悪い訳じゃないのに、ごめん、ごめん!!
こんな状態で、よく頑張ってくれたね〜、
さすがネギ科だね〜、他の野菜じゃ〜、こうはいかなかったよ〜。
ありがとうね〜。
こんなになるまで気がつかなかった、私が悪かったね〜。
本当に悪かったね〜。
じっと耐えてくれて、ありがとうね〜。
気がついたのが今日で良かったね〜。
今日もまだ気がつかずにいたら、
今年は収穫ゼロだったかもしれないもんね〜。
今ならまだ間に合うもんね〜。」
畑でおばさんが一人、玉葱にひたすらポジティブ トークを続ける。
知らない人が見たら、頭がおかしいと思われちゃうよね〜(笑)。
でもね、あの、奇跡の林檎の木村さんだって、
りんごに話しかけていたじゃないですか。
私、それを知って嬉しかったです♪
やっぱり、話しかけたくなるんですよ。
で、話しかけると、応えてくれるんですよ、野菜って。
本当だよ。
あとほんの少し残して、今日は日没。
明日か明後日、残りをやらなくちゃ。
それまで、耐え忍んで待っていてね。
今、私の畑では、至る所で<菜の花>が咲いています。
畑で越冬したアブラナ科の野菜達が
一斉に花を咲かせ、種を作り、子孫を残そうとしています。
その<菜の花>に赤いカメムシが沢山。


このカメムシは葉っぱの汁を吸い、
白く変色させてくれちゃいます。
しかも交尾しながらって、どうゆう事よ!?
卵を産みつけてどんどん増やされたら、困ります。
通常なら散布機に殺虫剤を入れ、散布するのでしょうが、
農薬を使用しない私は、指で潰して殺すしかありません。
しかも、素手で(爆笑)。
農業を教えてもらいに、師匠の所に通っていた時、
これらの虫をはさみで切って殺していましたが、
そんな悠長な事、していられません。
彼らは私の存在に気がつくと、逃げるのですから。
幸い、このカメムシは臭くないし。
それにこうゆう虫が土に還ることで、土の成分が良くなる訳で。
初夏の気持ちよい今日この頃、右手の指を真っ黒にして、
カメムシ退治に励んでいます。
猫のランギは早くも夏バテ。
夕方、涼しくなると出かけて行き、
夜明けの頃、帰宅し、
昼間、寝ている(笑)。
太陽が輝いている間は、息も絶え絶え。

時々、私について回り、切なそうな声で鳴いてみせる。
100均でノミ取り用の櫛を購入し、ブラッシング。
無限に毛が抜けるけど、ちっとも涼しくなさそう(笑)。
ちょっとだけ昼寝をしようと座布団を並べたら、
一瞬で、ちゃっかり日影でねころんでいた。
暑くても座布団が必要なのは、さすが、殿。

これからもっと暑くなるけど、大丈夫かな。
−15℃でも、30センチの積雪でも外出していた寒冷地仕様の体には
この夏が試練かも知れないね。
友人のご夫婦が、お風呂のリニューアルに伴い、
石けん皿をプレゼントして下さいました。
ヒノキの石けん皿です。
奥様はマルセイユ石けんを作っていらっしゃいます。
マルセイユ石けんって、厳しい定義があったんですね。
主成分はオリーブオイルでパーム油ややし油等、植物油が含有率72%以上じゃないと
ダメなんですって。
しかも、この定義を決めたのが
1688年、ルイ14世なんですって。
昔懐かしい<ベルサイユのバラ>が脳裏をよぎりました(笑)。
で、今後、我が家のお風呂には奥様手作りの無香料
マルセイユ石けんを置くことにし、
販売も始める事になりました。
お風呂でお使いいただき、
是非商品を手に取ってご覧下さいね。
この石けん、頭皮や髪の毛から足の指先まで、
どこでも洗う事ができます。


1年ちょっと前の12月。
神社周辺の木を切る作業を、村出身のおじさん達が行いました。
大きな<けやき>を切った時、倒れた<けやき>が鳥居を直撃し、
石の鳥居は木っ端みじんに壊れてしまいました。
その後、村の住人は次々骨折したり、
亡くなる方もあったりで、
一部の年寄りはたたりだと、大騒ぎ。
そんなの、単なる偶然だよ〜って私なんかは思うんだけど…..。
で、去年の春、仮設の鳥居をおじぃちゃん達(私も手伝った!)が建て、
去る5月5日に無事に再建しました。
神事や<なおらい>も行われたのですが、私は出席できなかったので、
やっと新しくなった鳥居をくぐって来ました。

結構、立派な鳥居です。
ちょっとびっくりしました。
更にびっくりなのが、こんな山の中の神社に、海の砂浜の砂を蒔いてある!
なんで!?
そしてもうひとつ、我が家の犬達はなんでこの砂を食べるのかな〜。
Gwも明日で終わりですね。
今日は友人夫婦と木曽の奈良井宿へ行って来ました。
去年の10月に一緒に行き、
その時立ち寄ったはちみつ屋さんの<はちみつ>がとても美味しかったのだそうで、
他にものぞきたいお店もあるので
足取りも軽く、出発しました。


ツバメが沢山飛んでいました。
前回もお買い物をした器と曲物の<花野屋>さんで、
今回も色々買ってしまいました。
店頭には目新しい物が並んでいて、
絶えず挑戦されている様子が伺えます。
今日は猫のランギのお誕生日。
1歳になりました。