月のもり

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2016年5月11日

虫の季節

今年は冬からずっと気温が高いので、
メリットとデメリットがはっきり。
雪解けが早かったので、菜の花等の越冬野菜が早々と食べられたのは良いけれど、
貯蔵野菜の劣化が早かったのは、困りました。
春に種まきした野菜の生長が早いので、
早くも食べられるのはありがたいけど、
畑の虫達が早くも活発に動きだしているのは、
あまりよろしくない。
私の畑仕事は、一般的なものとはちょっと違い、
農薬や化学肥料は使わないし、
草が生えていても、気にしない。
他の方達の畑は、冬になったら奇麗に土を興し春を迎えますが、
私は作業が追いつかないのもあるけど、
立ち枯れたまま春を迎えるエリアもあります。
今の時期、そこには奇麗に興したエリアには無い、
命の営みがしっかりあって、
野菜に悪さをする虫がうごめき、
益虫が出番を待ち、
カエルが田んぼに水が入るのを待っているのです。
一般的な畑では
早く、奇麗に、を優先するから
皆さん、化学肥料や農薬を使う訳で、
そうすると、
虫がいなくなり、余分な草が生えず
野菜以外の物は存在しなくなります。
私の畑は、
良いものも、悪い存在も一緒に命を営んでいます。
それは一見、ずくが無い(まめじゃない、という意味の方言)
ように見えますが、
虫達や草が土に替えることは
美味しい野菜を作る為には、
必要なことだと思っています。
今、私は苗を定植する畝を作る為に
草を取り、見つけた虫を指で潰す作業をしています。
草を抜いた瞬間に、土の中で越冬していたカエルが飛び出して来たり、
<夜盗虫>とか<根切り虫>と呼ばれている
芋虫達がゴロゴロ出て来ます。
指で潰す度に、
これで野菜がますます美味しくなると思い嬉しくなります。
聞いた話ですが、野菜の栄養価がどんどん下がっているそうですよ。
化学肥料だけで作っていたら、
そりゃ〜そうだろう、と思います。
畑で作業していると、
無駄な物は何もないと感じます。
一見、悪い存在も、
皆で畑という空間を作っているのです。

もうすぐ蜂が巣を作り始めます。
肉食系の蜂は、農薬を使わない月のもりの畑のみならず
化学物質過敏症で
殺虫剤を使えない私にとって
家周辺の虫も取ってくれる大事な存在。
去年はキッチンの窓の所に巣を作った
コガタスズメバチに毎日挨拶していました(笑)。

これからの季節、
月のもりの自然と無農薬のお野菜を求めていらして下さるなら、
もれなく、虫が着いて来ます(笑)。
室内にもいますし、
畑には勿論、います。
どうか、ご理解下さい。

今、畑にいるこの方達。
皆さん、おびただしい数で、後尾しながら…..。

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